うがいの効果 | 「旅を行く うがい薬や 予備マスク」 高岡一眞 |
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2020年夏 東京都庁 新宿・中井にある林芙美子記念館 |
突然に沸いたコロナ騒動は当分収まりそうにない夏の暑い日、新宿の雀荘にも行かず新宿・中井の自宅で暑い暑いと言いながらぶらぶら していた。高岡がいつも行く雀荘は新宿・歌舞伎町で45年間も営業している店で 女将の娘がNHKに入社しその生活を取材し「ラスト 東京」で取り上げた一番古い麻雀店である。朝11時から夕方5時まで仲間と麻雀をして夕食に間に合うように家路につく日々が続いていた。 近所に住んでいる娘がいきなり玄関のドアーを開けると「お母さん、イソジンある?」家内はイソジンの予備を洗面所の棚から取り出して 「どうしたの?」と言いながら娘に渡した。 この日は吉村大阪府知事がイソジンでコロナウイルスを退治できるかも知れないと発表した次の日であった。薬局の棚にはイソジンは 消えていた。娘は何件も薬局を回ったがどこも品切れであったと言う。何が起こったか高岡はまだ理解できていなかった。 新型コロナの感染が報じられたのは2月頃であったが客船プリンセス号の中で、連日、今日はまた何人の新規感染者が見つかったという 報道である。 まるで目に見えぬアメーバがジワジワと広がっていく様子でホラー映画を見ているかのようであった。しかし遠い横浜港での出来事なので すぐにはこっちには来ないだろうと思っていた。 2月中頃には知り合いの医者も入れて4人で居酒屋に出かけた。目黒駅の新しい日本料理のおいしい店であった。自然と話は新型 コロナの感染に関することになり高岡は「何事も重要なのはまず検査をして事実を確認することだ」と定年まで勤めた会社生活で学んだ ことを信じていたので、医学のことは判らないがまずはPCR検査で感染者は誰かを特定して彼らを隔離することが感染防止の上で重要 だろうと話したが医者はウンとは言わなかった。 この背景には日本の保健所制度の複雑な事情がありメデイアも議論する課題であることが後日判ってきた。 感染の拡大スピードは速いもので4月には緊急事態宣言が出されて学校は休校、オンライン授業、同窓会は中止、ゴルフもキャンセル、 自粛生活が始まった。 娘は中学生、高校生、会社員の夫と4人暮らしで夫は渋谷・忠犬ハチ公の近くにあるビル内の会社へ勤めている。夫は会社から家に 帰るとイソジンでうがいするのが既に習慣になっていた。家にあるうがい薬がなくなりそうなので、そろそろ買おうかなと思っていた時に イソジン騒ぎでそのイソジンが店頭から消えてしまったので慌てたわけである。 婿さんは吉村知事発言があるずっと前からイソジンうがいをしてウイルスを家庭に持ち込まない、自身も感染しないように努めていた訳で 高岡は随分と感心した。イソジンうがいについて興味を抱くが自分自身はあまりしたことがないなあと気が付く。家内は口内炎の時には よくイソジンでぶくぶくと口に含むと暫くして治ると言い、以前からよく使っていると言った。うがいした後、水で洗い流すようにNHKで 放送していたと言っていた。 ウイルスはどこから入ってどのような挙動をするのでろうか疑問が出てくる。 ウエブで調べるといろいろなページが表示されるが専門用語も沢山出てくるので理解しづらいところもあるが根気よく調べると概略次の ような動きのようだ。 即ち 鼻に入ったウイルスは、鼻の粘膜に侵入して、「核酸」を粘膜細胞の内部にどんどん放出する。この時白血球がウイルスを攻撃する。 白血球が勝つと増殖しないが、ウイルスが勝つとこの核酸をもとに次々と子供のウイルスが作られる。増殖した子供のウイルスは、細胞を 破って外へ飛び出す。 また他の細胞とつながって子供のウイルスをどんどん生み出していく。 PCR検査はこの増殖したウイルスの量をみて陽性か陰性かを判断しているようだ。ここでのウイルス軍と白血球(自衛軍)との戦いの勝 敗が症状が重くなるかどうかに別れる。 ウイルス軍が勝てば 症状は進み肺へもウイルスが侵入し肺炎などを起こして、重症化するのかなと勝手に結論付ける。 吉村知事のイソジン発言はイソジン(ヨード軍)で鼻・のど・口の粘膜に付着しているウイルス軍をからめ手から側面攻撃すれば自衛軍の 勝利に貢献出来るというもののようだ。 一般的に薬そのものはもともと援軍であるわけであるからイソジンでもコロナ感染を防止できると考えるのは自然であろう。 初めての敵軍は その強さ、荒々しさ、武器の強さなど判らないことが多い。自衛軍は徐々に後退せざるを得ない。新型のウイルス軍は 自衛軍が後退すれば、それに乗じて増々増強し、増殖を繰り返していく。 こんな時ヨード軍の援護射撃でウイルス軍をバタバタ倒してくれれば 自衛軍は盛り返すことができる。自衛軍が活き活きしてくれば しめたものである。ついにはウイルス軍をやっつけることができる。 |
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うがい薬の効果 |
2020年8月大阪府の吉村知事がイソジン(ポピドンヨード)でうがいしたグループのPCR検査の陽性率は9.5%、 結果を整理すると次のようになる。
単純に考えればイソジンうがいで90.5%の人でウイルスが無くなったという事でしょう。何もしなかった人は60% |
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ウイルスの侵入経路 |
アメリカの医学雑誌(JAMA)の解説から新型コロナウイルスの挙動を整理すると次のようになる。 ウイルスは主に目、鼻または口から侵入して喉に至る。さらに患者によっては肺へ侵入して肺炎を起こす事もあろう。 症状は平均して約5日で発症すると言っている。症状は咳、発熱、呼吸器困難 、それと味覚障害、嗅覚障害を伴う |
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マスクで完ぺきか? |
感染防止対策としてマスクの着用、ソーシャルデイスタンス2mをとること、手洗い消毒をすることが推奨されているが 目から侵入するウイルスを防ぐには顔をすっぽり覆うようなシールドをする必要がある。対面で接している時にウイルスが |
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手洗いで完ぺきか |
手についたウイルスは頻繁に消毒すれば除去できるが日常の生活では無理があろう。つい顔に持っていった手から |
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コロナ感染の経過 | 感染の経過をメデイアの情報を参考にすると次のようになるか。 感染日:いつ、何処で感染したかほとんど不明であろう。 ・ 数日 :数日が経過する。 ・ 1日目:おかしいなと思う。 体がだるいな と感じて体温を測ると微熱がある。風邪なんだろうと思う。 2日目:37.5度以上が4日間続かないとPCR検査を受けられないという話(2020年春)。 3日目:微熱が続く。 4日目:味覚や嗅覚が薄れることもある。 :こんなに発熱が続けば重症になりそうと思う。 :普通の風邪でも体がもう持たないと感じる。 PCR :保健所でPCR検査を受ける。 入院 :陽性反応が出て入院しても治療薬はないのでベッドで寝ているしかない。 X日目:何とか自力回復して、退院する。 |
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ウイルス退治 |
侵入したウイルスは目、鼻、口から喉に到達する。この周りの粘膜に付着して増殖すると考えられる。 |
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2020年秋 | 第二波のピークは8月初めで感染者数は14,000人くらいでそこから急激に下がり9月半ばには7000人以下となったとある。うがいの 効果が出ているかと思ったが証拠は何もない。吉村知事の発言で薬局の店頭からうがい薬が消えたので多くの人が感染防止にうがいを するようになったかもと推測は出来る。 しかしテレビ、専門家からはうがいの効果があるということは確認されていない等ネガティブな内容が連日報道される。昔から風邪予防には うがいが重要だよというのは何度も聞かされてるが 「うがいの効果は科学的根拠はないと」という発言は何に基づいて言っているの不思議 に思った。吉村知事が発表したこのデータは「はびきの医療センター」で取られた初めての根拠となるデータとなるかも知れないのにと思った。 うがい薬でウイルスが無くなったという事実は自衛軍である白血球と救援のヨード軍の勝利であろう。これは大いに考察するに値する ことと思う。このことを専門家に問い合わせるにもなかなかそのツテは無いのが現実である。 店頭からうがい薬が消えたのは事実であり、新宿に出かけた際に何度も薬局で探したがうがい薬は見当たらなかった。 ある薬局で「イソジンはありますか?」と聞いたら年配の女店員が出てきて「今入ったばかりのがありますよ」と言って案内してくれた。 「イソジンは入るとすぐ売れちゃうんですよ」。 3本あったので全部買うのは気が引けるのでそのうちの2本買って帰った。娘に1本分けてやった。 医学関係の知り合いは時々酒を飲みかわす肝臓の医者しかいないのでポビドンヨード効果を専門家に聞くのはあきらめた。 吉村知事のTV発表は、第二波の真っ盛りの頃でもあり、どうしたらコロナの予防が出来るのか?皆知りたいところで、「吉村さんは良いことを 紹介してくれたと大いに評価していたのですが、その後熱のさめ方の早さにも驚きです。」と言う者もいた。 別の一人は「内の娘2人は勤め先でも水うがいをやっているとメールしてきた。」という話をしてきた。 |
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2020年暮れ | GOTOキャンペーンもあり北陸や奈良などの温泉旅行にイソジンを持って旅行した。しかし暮れになると感染者が増え出した。また 感染者の 闘病生活記がマスコミで報道されるようになった。生還した人はその激しい苦しみを切実と伝えていた。うがい薬の話をするマスコミは いなくなった。 うがい薬メーカーのウエブを開くとと「ウイルスの侵入を防ぐには、殺菌・殺ウイルス効果が あるうがい薬を使い、口腔内およびのどを殺菌・洗浄することが重要です。」とあるがマスコミはほとんど伝えていない。 この頃には空気清浄器や除菌剤が売れ出してくる。売れ出せばコマーシャルにも熱が入る。連日 各局で「空間除菌!」とやっている。 内心イソジンのコマーシャルをやれば良いのに、と思う。 |
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アンケート結果 | 大阪府知事の発表とコネチカット大学の発表を合わせると口鼻及びのどで増殖中のウイルスをうがい薬で除去できると 考えられる。おかしいな?風邪かな?と感じたら早めにうがい薬でうがいすれば重症化しないで済むのではないか? 思いと知人を中心にアンケートを取った。同期やハイキング仲間やゴルフ仲間にうがい習慣について聞いてみた。 少人数ではあるがうがいをしているかどうか アンケートを取った結果は
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うがい薬で感染予防 |
ウイルスの侵入を防ぐには、殺ウイルス効果のあるうがい薬を使い、口腔内およびのどを洗浄することが重要という事になる。 ウイルスの少ない時に早めにうがいしてウイルスを除去するのが重要であろう。 |
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うがい薬の主成分はポビドンヨードであり、 ヨウ素の化合物である。ヨウ素は昆布、わかめから抽出される成分で自然界に存在する。 うがい薬以外にはヨードチンキや安定ヨウ素剤などがある。ヨードチンキは傷の治療に、安定ヨウ素剤は放射能にさらされる危険の ある場合事前に服用し新たな放射能を持つヨウ素の吸収を抑えるのに使われる。福島原発事故の対応で使用されたようだ。 ヨウ素の摂取量が過ぎると副作用があると言われているのでうがい薬でのうがいし過ぎには注意が必要と言われている。 ウイルスが侵入して 増殖するのには数日かかると言われているので早めの段階で軽くうがいするのがコツと思うが個人差があると思わ れる。使い方については研究者に研究して頂くことを期待したい。薬局でうがい薬はたくさん売られているが成分にポビドンヨードを含ん だものを購入したい。使い方は仕様書に沿って使うことは言うまでもない。 |
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2021年初め 林芙美子の執筆した家 |
新規感染者が増えてきて緊急事態宣言が出されて自粛生活がまた始まった。ウイルスに接触しなければ感染しないのは当たり前で あるが他に対策はないのか?自粛自粛では精神的に体が持たない。 ワクチンの話がマスコミでも取り上げられるようになってきたが、ポビドンヨードでうがいするうがいの効果を信じている筆者はワクチン の副作用が気になってどうしようか まだ接種は先のことのようだが複雑な気持ちを感じている。 当面は喉がイガイガしてきたらイソジンでうがいすれば感染しないと信じるだけで日々の生活の中に落ち着きを得ることが出来そうな 気がしてきた。 自粛からの解放感を得るために日帰り温泉へ行くとかなり若者が入っている。年寄りは少なく感じるが若者も自粛で気持ちがうっ積して いると思われる。湯船の中もソーシャルデイスタンスを取りましょうという看板が目立つ。 新宿の歌舞伎町で長年営業してきた麻雀店が閉店を余儀なくされそうだというニュースが流れる。店が閉店に追い込まれないように せっせと出かけることにする。勤め先の娘2人が仕事の合間にうがいしているという別の友達の情報を思い出して雀荘でも麻雀しながら 時々うがいをしたら感染防止に役立つのではと思いつく。 雀荘の女将に提案してやろうか。 45年も続いた店が閉店に追い込まれないように祈るばかりであるが、この提案が役立つことを願っている。 余談であるが、麻雀は年配者の趣味としてはコミュニケーション、ボケ防止、時間つぶし等の効果があり、健康マージャン教室も開かれて いる。多くの人が楽しんでいるようで女性にも人気がある。高岡の家内も毎週出かけている。 |