語幹で覚える英単語 |
まえがき 英語学習において英単語を憶えることは大変重要なことでありますが、なかなか憶えられないのが現状のようです。がむしゃらに暗記するのではすぐに忘れてしまうし、効果も上がらない。短時間に目標レベルに達成するには工夫が必要であります。記憶力アップに役立つ方法についてまとめてみました。 記憶力アップ ここで提案するのは、単語の構成を分解して、その分解要素を理解して記憶する方法であります。皆さんが今学習している英語という日本語は英国で話されている言語という意味ですね。また、真っ黒は本当の黒を表わし、黒いは黒の形容詞、黒さは名詞を表わしています。このように日本語の言葉はそれぞれ意味を持った接頭辞、語幹、接尾辞で構成されており、その内容も理解出来ます。実は英語も日本語と同じように意味を持った言葉で構成されています。どのような言葉で構成されているか、まず英単語を分解することが第一歩です。そして英単語は単にアルファベットの組合せではなく、意味を持った言葉の組み合わせで出来たものであることを理解すれば記憶力は倍増します。また、その仲間は数多くいますので一網打尽にして憶えれば、より効果的に語彙を増やすことが出来ます。 英単語を分解しよう 具体的に単語を分解してその要素を理解することから始めましょう。 日本語として定着しているリアクションとアンビリーバブルを分解してみよう。 リアクションはリ(re)とアクト(act)とション(ion)に分解され、仕掛けた行動(act)に反作用が逆に(re)戻ってくること(ion)を意味します。アンビリーバブルは信じる(believe)ことが出来る(able)状態でない(un)ことを意味します。即ち単語はそれぞれ次のように構成されています。 リアクション=re+act+ion アンビリーバブル=un+believe+able このように主要な幹となる部分を語幹といい、語幹の前(pre)、後(suf)に言葉を付ける(fix)ことによって単語の意味が変化してきますが、これを接頭辞(prefix)、接尾辞(suffix)と言います。 分解要素を理解しよう このように単語は主に接頭辞と語幹と接尾辞で構成されています。特に接頭辞は単語の意味を大きく変える要素になりますのでその意味を理解すると英単語を理解し記憶するのに大変役に立ちます。 仲間を集めよう 一つの単語を憶えたらその語幹の仲間を探して連鎖的に記憶すると語彙を倍増する事ができます。 例題@:ver(真実)の仲間 次によく使うverの仲間を探してみよう。語幹verにyを付けて副詞にしたveryという単語を“本当に”その意味を理解しておれば、さらに多くの単語の意味を理解でき、二度と忘れることはないでしょう。 revery:現実(真実)へ戻れよ(re)ということ、空想の状態 verdict:陪審員が真実かどうか確かめてその評決を述べる(dict) verify:真実を立証する(fy)、確かめる verisimilitude:本物に似ている(simili)ようだ、本当らしい veritable:本物とみなすことが出来る、真実の verity:本当であること、真実 very:本当に 例題A:fix(留める、くっ付ける)の仲間 接頭辞(prefix)と接尾辞(suffix)の語幹fixの仲間を次に示します。 affix:くっ付ける動作をする(af<ad)、固定する fixture:くっ付いたもの、固着物 prefix:言葉の前に(pre)くっ付けるもの、接頭辞 transfix:突き通して(trans)固定する、串刺しにする unfix:固定しない(un)で外す、ほどく 例題B:vene(来る)の仲間 コンビニに沢山集まって来ている語幹veneの仲間を次に示す。 avenue:中心部へ集まって来る通り、大通り convene:みんな(con)集まっている、会合する convenience:沢山(con)集まっており便利なこと inconvenient:便利でない(in)、不便な revenue:元へ(re)戻ってくること、収入 venue:集まって来る所、集会所 |
ホームへ戻る |